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千葉司家、会員のみなさんお世話になっています。
東京都世田谷区ボディデザインラボ坂下です。
前回の響之活に引き続き、御幣之法術は臨床に欠かせないものになっています。
このような絶大な法術を毎月相伝頂いているという奇跡、ありえなさに感謝を忘れず臨床にあたっていきたいと思います。
玄義一条之活学理講座考察レポートになります。
【まとめてしまう統合整体】
以前、有名な空手の達人とボディビルのチャンピオンが空中腕相撲し、何度やっても筋肉量の少ない達人の方が勝ってしまうという動画がありました(今はyoutubeで観れなくなりました)。
この時、何が起こっているのかを大学のスポーツ科学の研究所で解析すると、腕相撲の際にボディビルのチャンピオンの場合、サーモグラフィーで見ると腕だけが赤くなっていて、腕だけを使っていることがわかり、達人の方は足裏から後背部全体が赤くなり、腕以外の部分が多く使われていることがわかりました。
身体の不具合も同じで、不具合がある場合はその部位以外の機能が低下していたり、不具合のある部位を酷使しすぎて身体全体の連動が取れなくなる=部分体になってしまうということがいえます。
身体機能は、部分的な偏った身体操作をするのでなく、身体全体が協調、連動して動く=統一体として働くのが理想です。
身体のユニット全体がそれぞれ負担のない量の仕事をこなせば、身体の一部が偏って負担を強いられるより効率よく経済的な使い方ができます。
武術の世界は部分的な筋力ではなく、身体全体を繋げて使う連動力が基準になります。
妙見活法は、非常に長い歴史のある武術の活法ですから、全ての技術が身体の部分ではなく身体全体、身体のシステムに働きかけて統一体を作り上げるものになっています。
また、術者の側にもそのような身体操作が要求されます。
手技の世界に入ってすぐに、千葉先生の30年近く前のお弟子さんから活法を習う機会がありましたが、千葉先生から術理を一切習っていない方だったため、正伝妙見活法協会で習い始めて同じ型が出てきた時に、その目的が全く違うのに驚きました。
術理が入っていないとこれ程までに違ったものになるのかということを実感しました。
そのお弟子さんのところでは、腰痛ならこの型、頸肩の不具合ならこの型というような部分的なアプローチになっていて、今現在協会で千葉先生から習っている身体全体、システムに働きかけるものとは全く違ったものでした。
術理を知らず、あの型を何十年と続けても今現在千葉先生から教わっている術理をつかむことができるとは思えません。
術理から教えて頂いているということはつくづく奇跡だなと思います。
【御幣之法術のメカニズム】
今回相伝頂いた御幣之法術は非常にシンプルで強力な法術でした。
シンプル過ぎるため、カモフラージュを沢山入れなければその原理を悟られてしまうようなものでした。
相伝頂いてから御幣之法術は臨床において欠かせないものになっています。
過去には、お手上げ状態を作り不具合を消去する卍満天之法術もありました。
今回は脚上げでお手上げ?
落下エネルギーを使った活が上から下の世界なら、御幣之法術は下から上には浮かせてしまう世界とでもいえるのか。。
脚を挙げるだけで麻痺した腕まで動くようになってしまう御幣之法術、、どんな仕組みになってるのでしょうか。
脚を浮かせることで腕が挙がるようになってしまう不思議な法術のメカニズム。
前回響之活を考察する際は広背筋に着目してみましたが、今回は大腰筋に着目してみました。
大腰筋も広背筋と同じく、上肢と下肢を強く連結する唯一の筋肉であり、大きな強い筋肉です。
千葉先生の好物であるヒレ肉ですね。
前回、広背筋に着目してみましたが、その後奥伝会で相伝頂いた響之活は広背筋に関係なく形を書くだけで全身に効いてしまうというバリエーションでした。
また、大腰筋関係なく効いてしまう御幣之法術が沢山出てくるかもしれません。。
御幣之法術の際にとる脚を挙げた状態は、大腰筋が強く収縮する体勢です。
大腰筋が強く収縮した状態で生じる運動エネルギーを他の部位から発散させることで御幣之法術が機能するのではないかと思います。
脚を挙げると状態が反りますが、これも大腰筋の収縮による運動エネルギーが上肢に伝達されて抜きどころを探している状態、拮抗が生じた状態と見做すことができそうです。
御幣之法術の際はあの姿勢をキツそうにしてプルプルする方が多いですが、これはプルプル拮抗することで内部エネルギーが高まり外部に発散する道を探している状態ともいえます。
最近では、「人は見た目じゃない」という人より、「人の中身は外見に反映される」という人が圧倒的に増えた感じがします。
これは個人的にも同意で、表裏一体が自然界の摂理だと思います。
内臓疲労が強いと肌や目に反映されるように、内と外は切り離せないものだと思います。
内側で起こっていることは外部に反映されなければならず、御幣之法術は内から外への道作りをする、ということもできそうです。
【自己調整機能を引き出す法術】
怒りでプルプル震える、恥ずかしくて汗が吹き出し赤面する、などという生理反応は内と外のバランスを取るための自己調整機能ということもできそうです。
御幣之法術は内と外の同期を強める法術だとしたら、このような自己調整機能を最大限に引き出す法術といえます。
強い怒りを感じているのに我慢してニコニコしている、すごく悲しいのに明るくしている。。
内部に発生した強いエネルギーは発散先を探しますから、内部で発生したエネルギーをごまかしてしまうと、内にこもったエネルギーで自己破壊が起こってしまいます。
座位でのゴボウ抜きはまさに内部にこもったエネルギーを発散してしまう究極の法術でした。
座位のゴボウ抜きによりみなさんスッキリして晴れ晴れとした表情になり帰られます。
内にこもった感情やストレスを全て外部に放出してしまう。。
これは精神を扱うセラピストにとっては最強の武器になります。
これは臨床のシメに欠かせないものになりました。
ウイルス騒ぎでみな内へ内へこもっている人が多いですから、外へ外へ発散する道づくりをしていきましょう!
以上で考察になります。読んでいただきありがとうございました。