神奈川県藤沢市の杉渕修玄です。
千葉司家におかれましては、この度も素晴らしい学理講座を配信頂き、誠にありがとうございました。
今回の学理講座で多くの気付きを頂きましたので、以下にその考察レポートを述べさせて頂きます。
又、前回の自身の学理講座にコメント頂きました会員の方に厚くお礼申し上げます。
中でも和歌山県の藤井会員より
過分な評価を頂きまして、誠にありがとうございました。
今後の励みとさせて頂きます。
さて、今回の学理講座の考察ですが、
主に「三の世界」を中心に考察していきます。
【三角の持つ不思議】
最初に三角形の不思議について考察すると、
三角形と言うのは、形としての最小構成単位であり、空間を生じる最初の形が三角形(▲)になります。
前回の自身の学理講座の中で、「空」と言うのは「間」の事ではないかと推測しました。
一緒にして「空間」と言う言葉も有りますが、
この「空間」の最小構成単位は形の中では三角形から始まる事になります。
又、三角形の形を良く見ると、
「拡大・縮小・循環」
がその構成要素である事が見て取れます。
三角形(▲)の頂点をA、底辺をそれぞれ左右からB、Cとすると、
底辺のB、Cの2点から頂点Aに向かうと「縮小」であり、逆に頂点Aから底辺BCに向かうと「拡大」になります。
更にAからB、Cの3点を通過する事で「循環」する流れにもなります。
この事からも「三角形」は、
「拡大・縮小・循環」
の三要素で構成されており、その三要素は宇宙の構成要素でも有る事から、三角形が全ての形の基本図形と言われている由縁であると思います。
昔、自分が高校生や大学生の頃に「ピラミッドパワー」なるものが流行りました。
幾つか模型や紙で制作したもので実験しましたが、
確かにものが腐りにくい、カミソリの刃が再生されるなどの効果が有りました。
今考えてみると、三角形の持つ
「拡大・縮小・循環」
の作用なのかな?とも考えられますね。
【システムと三角形】
自分的な考察で行くと、
「システム」とは最低三段階の行程をえたものを指す様に思います。
「ホップ・ステップ・ジャンプ」
「守・破・離」
「報告・連絡・相談」
等など、他にも沢山有ると思います。
妙見法術活法も三段階からなったり、3つ以上の活法を組み合わせたり等その構成は渡りますね。
妙見法術活法と他の技法との決定的に異なる点は「陰のシステム化」(法術)に有ります。
千葉司家がよく仰っていますが、自分に対してでは無く、この「妙見法術活法」と言う「システム」に対して目を向けてくださいとのお言葉を頂きます。
そう言えば、お釈迦様も生前、
「自分に対して帰依(信心)するのでは無く、仏教と言う法(システム)に対して帰依しなさい。」
と口を酸っぱくして説かれていたと言います。
「道」を究めた人の言う言葉はやはり共通するものが有るのですね。
余談ですが、「道」といえば、それを知るのに「三段階」有り、
①「生まれながら」知る(生知)
②「学んで」知る(学知)
③「困難に直面して」知る(経験知)
の三段階からなるそうです。
それらを総称して「三知」(みち)と呼ぶのだとか…。
その中でも最も尊いのは①の「生まれながら知る」事で、②、③の順になるそうです。
自分的には逆に③の「困難に直面して」知るが一番尊いのかなと思っていましたが、
既に身についている状態の①が一番尊いのだと説かれていました。
確かに、「生まれながら知る」状態が一番自然な事であり、崩れない形ですね。
この「生まれながら」と言う世界は、他の角度からすると「既に」と言う意味が有り、後述する「今」の世界と通じるものが有ります。
ここで話しを元に戻します。
システムと三角形の関係性について、考察していますが、
良いシステムは三角形の形が形成されてるのに対して、悪いシステムはこの三角形の形が崩れているのではないかと考察しました。
会社や団体、国家等の組織もこの三角形がきちんと機能している所は安定していますが、
三角形が崩れている状態は、遅かれ早かれ問題が生じて来ます。
具体的な例を挙げると、会社であれば社長と専務の力が拮抗していると、社長・専務・社員の形で三角形が保たれますが、
社長の力が極めて強い場合、ワンマン社長となり、三角形の形が崩れます。
トヨタやSONY、パナソニック等の創業期は皆んな、ナンバーワンとツーがしっかりしていて、社員と三角形の形が取れ、それで安定・発展出来たと言えます。
これはマイクロソフトやアップル、グーグル等のアメリカ企業も同じで、必ず2人体制と社員の三角形の形で成功しています。
この三角形の形が崩れて、先ほどのワンマン社長になると、独裁体制になり、必ず悪影響が出てきます。
過去、羽振りが良く成功していた会社でも、独裁体制が長く続くと組織的に崩壊していきます。
極端な例を挙げると、ロシアのプーチン大統領は長くその独裁政権が続き、ウクライナ侵攻といったとんでもない事態に突入してしまいました。
一説によると、政敵等の相手をことごとく排除した結果、
この三角形の形が崩れたからだと思います。
やはり、どうしても不安定になるのがその原因でしょう。
この事からも良いシステムは必ず「三角形」の形になっていますね。
【日本人と三の世界】
その国の文化や民族性を推し測るには、宗教とその言語、考え方に現れると言います。
自分は更に格闘技と整体等の治療の技や種類にその国の民族性が出るのではと考えています。
中国や西洋的な格闘技は主に打撃系の技が多く、その種類も限られていますが、
日本の柔術等の格闘技は、
打撃・組技・寝技等の三種類に分けられますし、
日本の神道もその作法(システム)上、「三」の過程を踏襲するものが多く存在します。
◆二礼二拍手一礼等の三構成
◆三種の神器(剣・玉・鏡)
◆八咫烏の三本の足
◆神前結婚式の三々九度
等など…。
日本人の意識の中には無意識にこれらの「三」の要素が色濃く刷り込まれているのかなと思います。
よく日本人はハッキリものを言わない、意思表示しないとも言われてますが、裏を返せば間の意識を含む「三」の思考がその背景に有るように感じます。
【今と居間】
今回の学理講座のレポートで、「今」について千葉司家が解説されていました。
千葉司家は三角形の頂点が「今」であると仰っています。
「今」の高めが三位一体の大事な要素であるとの事です。
確かに「今」が良ければ、過去の辛苦や悲しい出来事がそのお陰様になりますし、結果未来も明るくなります。
ですが、「今」が悪い状態だと、その逆にどんなに良い過去であっても、暗く明るい気持ちにはなりません。
よって、未来も希望が持てずに暗くなってしまいます。
そういう意味でも、「今」は過去と未来のコントローラーであると言えそうです。
この「今」について考察してみます。
早速、「今」と言う字の成り立ちを調べてみました。
「今」の字の上の部首は「屋根」を表し、その形は三角形を表します。
この部分は「含む」「覆い隠す」の意味になり、
その下の部分の「ラ」の部首は「こん」と読み、連なる・通すの意味を持っているそうです。
要約すると、「連なる・通す」を「含む・覆い隠す」となり、
これは「今」と言う字には「過去」と「未来」が含まれていて、
「連なり・通っている」状態を表す文字と言えそうです。
又、言霊的に言えば、「今」は「居間」とも重なります。
一般的に「居間」はリビングの事を指しますが、
自分的には「間」に「居る」状態と考察しました。
以前、建築士の方とお話しした時に伺ったお話しで、
リビング(居間)の作り方一つで、夫婦間の仲を悪くしたり、子供が非行に走りやすくしたり出来ると言っていました。
その逆も有って、夫婦仲を良くしたり、子供の成績を良くしたりも可能と言っていました。
実際、進学校の通う殆どの生徒がリビングで勉強しているとのデータもある様です。
実際の家の間取りでも「間」のコントローラーで大きく家族が変化するのですね。
「過去」と「未来」の「間に居るの」が「今」です。
よくよく考えてみると、妙見法術活法と他の整体との一番の相違はここではないかと考えます。
他の整体では、「過去」と言う原因について追求します。
更に暫く気長に通って治療してください等の不確実な「未来」に対して希望を抱かせて通院させようとするところが多いのではないでしょうか?
よって、回数券等のまとめ買いをさせ、自分自身の利益の追求を図る所が多いと言えます。
対して、妙見法術活法は「今」に焦点を当てて、原因と言う「過去」に囚われずに、速やかに「今」その治癒を現象化する事が可能です。
真の「陰のシステム」=「法術」を持っているからこそ成せる技ですが、他の技法においては「今」に焦点が絞れて無いので、それも致し方無い事かも知れません。
自分自身に対しての自戒も含めてですが、
こうしたら次にこうしよう、これをやってから、ああしよう等と思っている内にどんどん日が経ってしまいます。
ついつい先延ばししてしまうパターンが多々あります。(^_^.)
今、コロナでうるさい時だから終わったらこうしよう等と言ってる内にあっと言う間に2年も経ってしまいました。
やはり、林先生ではないですが、やると思ったら「今」しかないですね!(≧∇≦)b
各種相伝会や学理講座、直会等の参加も「今」しかないので、考慮中の方は一日も早く参加される事をお勧め致します。
この様な気付きを頂きました
千葉司家
前野会長
由利はるな初日司家秘書
全国の会員の皆様に厚くお礼申し上げます。
最後迄、お読み下さりありがとうございました。