~神経反射を操る整えの法術~
鷹は獲物を定めると高い位置から急降下し、的確に獲物を掴むとまた高い位置へと上昇します。
位置エネルギー、質量、反射が妙見法術鷹之羽の重要ポイントとなりました。
ではこの原理を操作法に応用するにはどうしたら良いか?
今回は精度をさらに上げるため、対象者に合気を掛ける練習から始まりました。
妙見活法では「合気」「虚」などと表現をしますが、修得できると瞬時に対象者をトランス状態へ導くことができます。
原理のを理解した上の操作法は、応用無限大です!
参加者から① 千葉県 栴檀芳之妙乗
「妙見法術鷹之羽」は律浄房日胤公が、鷹の動きから宇宙不変の法則を見いだした法術でした。
鷹は習性や生態系の頂点に君臨している特徴から強さ・速さ・高貴さの象徴とされています。
そして鷹の能力は気流を利用して飛翔高度を上げ、300m離れていた所からでも獲物を見つけられ、羽の抵抗値の低さで瞬間に急降下し、あっという間に捕獲する反射力を持ち合わせています。
更に獲物を発見したところから→捕獲→上空に上昇の一連の流れが、光の入射角と反射角と同様の角度になっていることを、律浄房日胤公がその時代に既に分かって見抜いていたということにも驚かされました。
「妙見法術鷹之羽」では、体の不具合とは反応の狂いと反射の乱れであると定義されました。
その練習法として最初に体を不動にする殺法を行いましたが、それにより外部からの触れの反射が如何に体に影響するかが良く分かり、術者により入射角をずらされてしまうと、とたんに体が不動になることを体感することが出来ました。
体の動きの反応の良し悪しは一般的には脳からの神経伝達の良し悪しと思われていますが、入射角と反射角の角度が整っているのか乱れているのかということなのだということが分かりました。
実技ではわかりやすく関節の可動制限をこの「妙見法術鷹之羽」で治していきましたが、入射角と同じ角度の反射角へ跳ねを使い角度を切り替えることで、一般では施術に何十分もかけるのではないかというような状態も、光の反射速度のように一瞬でそれまで凝り固まっていた関節の可動域がゆるゆるに変化いたしました。
今回も前日の奥伝会の重なる部分が多く、前日から参加されている方は特に理解が深まった内容になりました。
今月もここから1か月どのように発展・深化していくのか楽しみです!(^^)!
参加者から② 岐阜県 大脇猛妙元
今年ラストの相伝となった妙法鷹之羽は、日胤公が鷹の持つ高い反射能力から見出された、神経反射を操る整えの法術でした。
鷹之羽は、隠語で高い所から跳ねるの意味、位置エネルギーの事を指し、高み(高い身)から的確(適切な角度)に獲物を捕える鷹の動作そのものに身体を操り、一瞬で虚実を転換する光反射療法のシステムとなっていました。
鷹之羽の理の実験では、一生かかっても分からない入射角と反射角(反射の法則)による相手を不動にする術をご教授いただきました。
入射角と反射角は等しい、虚実の転換、高い技術を真似しようとするなら鷹の真似をしろ!約1ヶ月間、この教伝会で学んだ鷹之羽の理をしっかりと真似、掴み取れるよう精進してまいりたいと思います。
この度は素晴らしい相伝、誠にありがとうございました。