身体に潜む「相関性」

『理合相関之法術』の総まとめとなる第二奥伝会。
今回の奥伝会では、これまで学んできた「相関」の術理をさらに深く掘り下げ、身体のさまざまな部位に隠された相関関係が公開されました。
耳と顎。
目と鼻。
顎と姿勢。
そして、足裏と腰。
一見すると離れているように見える身体の各部が、どのように関係し合っているのか。
その相関性を理解することで、これまで難しいとされてきた耳鳴りへの対応や、足裏から腰の不具合を変化させる作法などが、理論とともに明らかにされました。
身体を動かすのは「能動性」
通常の施術では、患者さんは身体を預け、術者が身体を動かしていきます。
しかし、理合相関之法術では少し違います。
患者さん自身の「動き」が重要になります。
基本操作では、相手に動いてもらう。
そして応用操作では、相手が自ら動き始める。
いわゆる「自動運動」です。
なぜ、身体は自ら動き始めるのか。
その仕組みと操作のコツが、理論と実技の両面から詳しく解説されています。
足裏から腰を変える
今回公開された作法の一つが、足裏と腰の相関を利用した操作法です。
立ち上がる動作を細かく観察すると、身体の動きには「先」と「後」があります。
この順序を変えることで、腰の状態が大きく変化します。
さらに、この理論を発展させたものが「北斗起床」です。
身体を力任せに引っ張るのではありません。
身体の中にある動きの仕組みを利用することで、自然な立ち上がりを導きます。
「滑車」の理から生まれる北斗起床
今回の北斗起床では、
「山の麓から頂上へ、重い荷物を楽に引き上げるにはどうするか?」
という力学から、その仕組みを紐解いていきます。
頂上から直接引き上げるのではなく、滑車を利用して力の方向を変える。
この単純な道理を身体に応用します。
術者の中に「不動の一点」を作ることで、相手の身体が自然に引き上がる。
これが今回の『理合相関之法術 北斗起床』です。
「引っ張って起こす」のではない。
道理に合わせることで、身体が自然に起き上がる。
その違いを、実技を通して体感することができます。
道理を理解すると、作法の切れ味が変わる
参加者からも、
「今まで難解だった耳鳴りの対処法を学ぶことができた」
「足裏のセルフケアだけでも、ここまで腰が楽になるとは思わなかった」
「一見、皮膚を引いているだけに見える所作に、ここまで深い操作があることに驚いた」
「仰向けから起き上がる過程がイメージしやすかった」
など、多くの感想が寄せられました。
技術を覚えることはもちろん大切です。
しかし、その背景にある**「道理」**を理解することで、同じ作法でも現れる作用は大きく変わります。
『理合相関之法術』を完成させるために
教伝会から始まり、第一奥伝会、そして今回の第二奥伝会。
「理合相関之法術」は、段階を追ってその姿を明らかにしてきました。
身体のどことどこが相関しているのか。
どのように相関を起こすのか。
どうすれば身体に能動的な動きが生まれるのか。
そして、どのようにして身体全体の空間伝達を整えるのか。
今回の第二奥伝会では、これまでの術理が一つにつながり、『理合相関之法術』の完成形として公開されています。
さらに、その先には翌日の教伝会で公開された新たな術理、
『相理共生之法術』
へとつながる世界があります。
『理合相関之法術』をより深く理解し、臨床で自在に活用したい先生に、ぜひご覧いただきたい一枚です。