活法整体セミナーで活法・妙見活法の技術向上

臨床報告

「転倒後の腕のマヒ」

60代女性 神経負傷による麻痺症状

アスファルトで転倒し咄嗟に手を前に出し
前のめりに倒れ体の前面を強打。

その後掌から腕にかけての痛みと痺れ、
手首の腕の神経を損傷したということで麻痺という状態から
箸も持てずに途方に暮れていたところで来院。

そして、筆を使い書き物をする仕事をされているので
右手の麻痺は致命的とのことでした。

見てみると手首に大きな内出血があり掌から全体が硬直した状態になっていました。

これは簡単には治らないだろうと感じましたが
一緒に治してゆきましょうと治りの道筋をたてて空鍼整体を行いました。

トーラスの働きを考え、大きな輪と小さな輪、そして片方は動きを作り反対側の輪を導き操作をすると、
一瞬手首周りが緊張したかと思った後に一気に手首の堅さが消失して柔らかくなりました。

ここで一呼吸おいて動ける範囲の中で指を動かしていただくよう指示すると。

鈍い動きではあるものの指が動き始めました。

「指が動く…」

早速ボールペンと紙を用意し平仮名を書いてもらうとおぼつかない様子で、
‘’あ、い、う、え、お‘’
とその場で書けるようになりました。

次に二指による空鍼を末端へ進むように操作してみると、
麻痺していた感覚を徐々にとり戻すことが出来ました。

もう一度その場でペンを使って文字を書いてもらうと、
今度は指と腕の運びはかなり自然に運ぶ事が出来るまでに回復しました。

患者さんはビックリしながらも嬉しそうに文字を書いてしました。

「書ける、書ける」と感じていただけました。

二手の試みで麻痺の硬直が取れたのはとても驚きましたが、
空鍼の循環の作用により麻痺した手が回復をした臨床となりした。

その他にも幾人にも試みていますが、
かたまっている状態の力が抜けて
動きがスムーズになるケースが多いのが
空鍼整体療法においてはよくみられ
良い結果にむすばれています。

以上となりますが、
とても劇的に改善した症例となりましたのでご報告をさせていただきました。

ありがとうございます。

静岡県静岡市 佐々木真吾