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治療コラム

側弯症ってどんな症状?発症の原因や治し方について

側弯症ってどんな症状?発症の原因や治し方について

側弯症(脊柱側弯症)は日本人の100人に1〜2人に見られる病気で、特に小学校の高学年から中学生に多く見られます。

側弯症の多くは無症状で経過するものの、中には心身のトラブルをもたらすケースもあるため注意が必要です。

本記事では側弯症の種類や原因、および治し方について解説します。

側弯症とは

側弯症とは

人間の背骨のことを脊柱と呼びますが、背骨が左右に曲がっている場合、脊柱側弯症(せきちゅうそくわんしょう)と診断されます。

側弯症の種類

側弯症の種類

側弯症は大きく分けて構築性側弯症と、特発性側弯症の2つに分類されます。

それぞれについて詳しく解説します。

構築性側弯症

構築性側弯症(こうちくせいそくわんしょう)は何らかの病気や先天的な要因、発達障害などが原因で脊柱の弯曲(わんきょく)を生じるタイプの側弯症です。

構築性側弯症はさらに特発性側弯症と病気が原因の側弯症の2つに分類されます。

特発性側弯症

特発性側弯症(とくはつせいそくわんしょう)は簡単に説明すると、原因がハッキリと分からない側弯症を意味します。

特発性側弯症は発症年齢により、以下のように分類されます。

乳幼児期側弯症

乳幼児側弯症は3歳以下に見られる側弯症を意味します。

側弯症はどちらかと言うと女性に多く見られますが、乳幼児側弯症に関しては男児に多く見られる点が特徴です。

学童期側弯症

学童期側弯症は4歳〜9歳ころに発症する側弯症です。

成長期に発症する側弯症のため進行性といった特徴もあります。

男女比はほぼ同程度とされています。

思春期側弯症

思春期側弯症は10歳以降に発症する側弯症です。

特発性側弯症の多くを思春期側弯症が占めており、女子に多く見られる点も特徴です。

大人の側弯症

特発性側弯症は基本的に児童や生徒に見られる側弯症を意味します。

ただ、中には大人になってから側弯症を発症するケースもあるため注意が必要です。

大人の側弯症は圧迫骨折や加齢にともなう骨の変性、不良姿勢などが原因で起こるのではないかと考えられています。

何らかの病気が原因の側弯症

特発性側弯症の中には、何らかの病気が原因で発症するものもあります。

代表的な病気としては以下の例があげられます。

先天性側弯症

先天性側弯症は生まれつき背骨の形状に異常があるケースです。

成長期に左右差が出てくる傾向にあります。

他の臓器の異常をともなうケースも少なくありません。

神経・筋原性側弯症

何らかの原因により神経が障害された場合、脊柱を支える力が弱くなり、側弯症を発症するケースがあります。

代表的な原疾患としては筋ジストロフィーや脳性麻痺などが挙げられます。

神経線維腫症による側弯症

皮膚腫瘍や色素斑などに伴って脊柱の側弯が見られる場合、神経線維腫症の発症が疑われます。

代表的な病気としてはレックリングハウゼン病が挙げられます。

間葉系疾患による側弯症

生まれつき血管や結合組織の異常がある場合に、側弯症を発症することがあります。

代表的な病気としてはマルハン症候群やエーラス・ダンロス症候群などが挙げられます。

その他の側弯症

上記の病気以外にも、代謝性疾患(くる病など)や火傷の後にできたケロイド、感染症などが原因で側弯症を発症することがあります。

機能性側弯症

機能性側弯症は何らかの原因により、一時的に見られる側弯状態です。

原因としては普段の姿勢や何らかの疾患にともなう痛みなどが挙げられます。

構築性側弯症に比べると背骨のカーブが緩やかな点も特徴です。

側弯症にともなう主な症状

側弯症にともなう主な症状

側弯症の多くは特に自覚症状をともなわない点が特徴です。

ただし、側弯が進行した場合には肺の障害を引き起こし、呼吸がしづらくなる例もあります。

側弯症の診断法

側弯症の診断法としては主に以下の3つがあげられます。

  • 立位検査
  • 前屈検査
  • 画像検査

立位検査

立位検査

立った状態で側弯症の診断をおこなう場合、患者を背中側から見て以下の点をチェックします。

  1. 肩の高さ
  2. 肩甲骨の高さ
  3. ウエストラインの高さ

肩や肩甲骨などの高さが明らかに異なる場合は、より詳しく調べるために画像検査をおこないます。

前屈検査

前屈検査

前屈検査は肩の高さを調べる検査です。

患者は両手を前に垂らした状態で可能な限り前屈します。

前屈した際に肩の高さが明らかに異なる場合、側弯症の発症が疑われます。

左右差が顕著な場合、画像検査でより詳しく調べることが一般的です。

画像検査

画像検査

立位や前屈での検査で側弯症の発症が疑われる場合は、単純X線検査を行い、診断を確定します。

また、X線検査により脊柱がどの程度弯曲しているのかを調べることも可能です。

側弯症の治療法

側弯症の治療法は背骨の曲がり方や骨の成熟度などから総合的に決定されます。

治療法としては主に以下の3つがあげられます。

  • リハビリテーション(運動療法)
  • 装具療法
  • 手術療法

リハビリテーション(運動療法)

リハビリテーション(運動療法)

背骨の曲がり方が軽度な場合や、機能性側弯症の場合は(運動療法)で改善、および現状維持を図ります。

リハビリにより筋力を強化することで、疼痛の緩和や姿勢の改善効果が期待できます。

装具療法

装具療法

背骨の曲がり方が軽度から中等度の場合には、専用の装具で矯正をおこなうことが一般的です。

背骨をまっすぐに戻すのではなく、手術を避けることが第一の目的です。

骨の成長が終わる頃には装具を外します。

手術療法

手術療法

背骨の曲がり方が重度な場合や、装具療法では進行を抑えられない場合などには手術療法が検討されます。

曲がった背骨を手術で矯正し、元に戻らないように固定することが一般的です。

手技療法

手技療法

一般的に多く取り入れられている方法としては、「周囲の筋肉が固まっていることにより弯曲した脊柱の位置がもとにも取れずに固定されている」という仮説から脊柱に付着する筋肉・脊柱起立筋(腸腰筋・最長筋・棘筋の3つの筋肉から構成される筋肉群)を中心にマッサージなどの手技で筋肉を緩める方法を取ります。

あとはそれを維持させるための体幹のストレッチをおこないます。

また背骨にねじれが入っていると考え、背骨と肋骨との捻じれや骨盤の歪みを解消するために矯正を行うケースもあります。

それにより椎間板や関節の圧迫を軽減させたり、関節の硬さを緩めて可動域を広げることを目指します。

ほかには弯曲した脊柱に対してアジャスト(瞬発的な力を加える手技)を行い、脊柱をまっすぐの形状方向に押し込むという方法を取る所もあります。

活法・妙見活法での治療

活法・妙見活法での治療

活法とは日本古来の手技療法です。

その中でも妙見活法は1000年以上にわたり症状の解決に特化し研究・研鑽されてきました。

そのため時代に関係なく、現代人特有の症状に対しても抜群の対応力があります。

妙見活法の特徴の一つに「無理な力・無駄な力」を加えないことがあります。

これは何らかの影響で阻害されてしまった身体本来の機能を、狂ってしまった分岐点まで戻し再構築させるからです。

要するに原因究明よりも解決策を優先しているのです。

治療事例
治療事例

10代女性(学生) 岐阜県瑞浪市「龍門整体療法院」

主訴

  • 学校で側弯症と言われ母親の意向で来院
  • 側弯と猫背で姿勢がかなり悪い
  • 問診中も俯き気味で暗い表情

施術

  • 重心が右背後斜めに偏ったバランスからの側弯と診立て、五大真空療法により受信を真ん中に戻す
  • 身体の秩序を立て直す三光法道之活にて、背部を矯正

結果

  • 側弯(隊幹部の捻じれ)がなくなり、猫背も同時に解消
  • 施術を見ていた母親は、あっという間に改善された娘さんの姿勢に目を疑っていた
  • 本人も姿勢が変わったことを自覚されており、「身体が軽い」「背中が楽」「呼吸がしやすい」と鏡で確認し大変嬉しそうな様子を見て終了

施術前の暗い表情が施術後には見違えるほど明るく元気に笑顔に変わったのが印象的でした。

岐阜県瑞浪市 大脇猛妙元

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側弯症に関する注意点

側弯症に関する注意点

側弯症は基本的に成長期を終えると進行が止まります。

変形した骨は基本的に元には戻りませんが、軽度であれば日常生活に支障を来すことはありません。

また、妊娠や出産に影響を与えることはないため過度に心配する必要もありません。

ただし、変形がある程度以上になると内臓が圧迫され、健康被害を招く可能性もあります。

そのため、成長期の間は定期的に検査を受けることが重要です。

まとめ

側弯症ってどんな症状?発症の原因や治し方まとめ

側弯症には大きく分けて構築性側弯症と機能性側弯症の2つがあります。

機能性側弯症は主に不良姿勢などからもたらされるため、普段から正しい姿勢を意識し、体幹などの筋力を鍛えることが重要です。

構築性側弯症は元に戻すことが難しいですが、軽度であれば特に心配する必要はありません。

いずれにせよ自己判断ではなく専門家の診察を受け、適切に対処することが重要です。

また妙見活法整体に興味がある、治療技術を学びたい方にはセミナーやDVDによる学習もサポートしております。

まずは、下記よりお気軽に無料サンプル動画をお申し込み下さい。

この記事の監修者

栴檀芳之

栴檀芳之

柔道整復専門学校卒業後、国家資格「柔道整復師免許」取得。
整骨院・接骨院(個人・グループ店含め)10年勤務し分院長を経験。その後、整形外科にて10年勤務しリハビリ主任を経験。
生活習慣病・慢性疾患に対する栄養学・治療テクニックを習得し、2010年に千葉県浦安市に「せんだん接骨院」を開業。
令和元年に千葉県習志野市に「月辰会活法整体院」をリニューアルオープン。
・資格:柔道整復師・生活習慣病予防指導士・正伝妙見活法協会認定 高度療術士
・メディア等:健康雑誌「月刊わかさ」にて、『全国の凄腕達人20人』の一人として複数掲載。
・HP:https://gessinkai-kappou.com/access/